死刑とは?
私たちアムネスティ・インターナショナルは、死刑を人権の問題と考えています。そして、「生きる」という最も基本的な人間の権利を根本から否定する刑罰が、死刑だと考えています。
アムネスティは、1977年に「死刑廃止のためのストックホルム宣言」を発表し、「死刑は生きる権利の侵害であり、究極的に残虐で非人道的かつ品 位を傷つける刑罰である」として、あらゆる死刑に例外なく反対する姿勢を明確にし、死刑のない世界の実現に向かって活動してきました。
こうしたアムネスティの活動は、死刑廃止への世界的な潮流につながり、1991年には国連の死刑廃止国際条約(自由権規約第二選択議定書)が発効しました。それから20年あまり経った今日、死刑廃止国は世界の3分の2以上の140カ国になっています。
最新の死刑統計(2024年5月29日更新)
アムネスティの調べで、死刑を執行した国の数はこれまでで最も少なかったが、執行の件数はこの10年近くで最も多いことが明らかになった。執行国数の減少は、死刑存置国の孤立がますます進んでいることを示している。
死刑廃止に関する最新の報告書、データ
死刑廃止の歩み 1976年-2023年(PDF127KB)
死刑廃止国・存置国リスト(2023年12月末現在)(PDF123KB)
死刑に関するQ&A
死刑廃止に関しては、多くの方からたくさんのご質問をいただきます。このページでは、特に質問の多い項目を中心に、Q&A形式でお答えします。
袴田事件:再審を実現し、袴田巖さんの苦しみに終止符を!
袴田巖さんが逮捕されたのは、1966年に味噌会社の専務一家が殺害された「袴田事件」です。それ以来、えん罪の可能性がありながらも、2014年3月に釈放されるまで、ずっと拘束されてきました。釈放から9年後の2023年にようやく再審が開始され、2024年9月26日、静岡地方裁判所は、ついに袴田巌さんに再審無罪の判決を言い渡しました。
「死刑廃止を考える」入門セミナー
アムネスティ日本では、東京と大阪で毎月、「死刑廃止を考える」入門セミナーを開催しています。世界の死刑の状況や日本の状況、問題点など、一緒に考えてみませんか。
茶の間で話そう、死刑のことを(PDF2.85MB)
ボランティア募集中!死刑廃止ネットワーク(東京・大阪)
死刑廃止ネットワークは、一人ひとりが命と人権の問題を考えながら、死刑廃止に取り組んでいます。 東京と大阪を拠点に、毎月1回、定例会をもち、活動についての報告や話し合いの機会を持っています。チームの雰囲気は、東京も大阪も和やかです。
死刑制度の廃止を求める著名人メッセージ(50音順)
雨宮処凛さん(作家)/伊佐千尋さん(作家)/伊藤真さん(伊藤塾塾長)/伊藤真美さん(花の谷クリニック院長)/鵜飼哲さん(一橋大学教授)/鎌田慧さん(ジャーナリスト)/亀井静香さん(元衆議院議員)/姜尚中さん(東京大学大学院教授)/河野義行さん(松本サリン事件被害者)/ 島田荘司さん(作家)/白柳誠一さん(カトリック枢機卿)/辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)/鈴木邦男さん(「一水会」顧問)/芹沢俊介さん(評論家)/高橋哲哉さん(東京大学大学院教授)/玉本英子さん(アジアプレス・ジャーナリスト)/団藤重光さん(東京大学名誉教授、元最高裁判事)/戸谷喜一さん(元刑務官)/中道武美さん(弁護士)/中山千夏さん(作家)/ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)/平田オリザさん(劇作家・演出家)/布施哲也さん(元清瀬市議会議員)/フローラン・ダバディーさん(エディター)/益永スミコさん(死刑囚養母)/三浦光世さん(歌人、随筆家)/森達也さん(映画監督)/森巣博さん(作家)/山口由美子さん(西鉄バスジャック事件被害者)/寮美千子さん(作家・詩人)/綿井健陽さん(ジャーナリスト)