曾金燕(そうきんえん)さん
Zeng Jinyan

2008年ノーベル平和賞候補、胡佳さんの妻

(C)AI 曾金燕さん Tシャツには「再び自宅軟禁」の文字

(C)AI 曾金燕さん Tシャツには「再び自宅軟禁」の文字

曾金燕さんは、現在も投獄されており、2008年にサハロフ賞を受賞した著名な人権活動家・胡佳(Hu Jia)さんの妻であり、自らも人権活動家です。二人は中国国内で起きている人権問題について、海外のジャーナリストや人権団体に情報を定期的に発信していました。夫の胡佳さんは2008年のノーベル平和賞にノミネートされました。また、2008年の米タイム誌が発表した「世界で最も影響力のある100人」には夫婦で選ばれました。

曾金燕さんと小さな娘は今も自宅軟禁状態

曾金燕さんには小さな子どもがおり、親子は今も厳しい自宅軟禁の状態に置かれています。警察が自宅の外で常に監視し、訪問者を制限し、曾金燕さんが外出するときには尾行しています。

北京オリンピック期間中、曾金燕さんと娘は、北京市外の地方に強制的に移動させられました。日本の記者が、オリンピック期間中に突然連絡が取れなくなったことを伝えています。また、天安門事件20周年の前日である6月3日に、曾金燕さんは母親の誕生祝いに出席するために小さな娘を抱いて家を出ようとしたところ、5人の警察官に手荒に家に引き戻されました。さらに数日間は家から出ることは許されないと言われました。

励ましの手紙が支えに

アムネスティ・インターナショナルは世界中の会員から届いた、曾金燕さんへの励ましの手紙を本人に届けることができました。曾金燕さんはアムネスティ・インターナショナルへの返事には、「私と家族は、もはや孤独ではないのです!」と書かれています。

 

「私と家族は、もはや孤独ではないのです!」~曾金燕さんからの手紙(訳文)~

曾金燕さんの夫である胡佳さんのケースについてはこちらをご覧ください。