袁偉静(えんいせい)さん
Yuan Weijing

盲目の弁護士・活動家、陳光誠さんの妻も自宅軟禁

袁偉静

(c)AI 袁偉静さんと娘

 弁護士であり、人権活動家である陳光誠さんは3カ月間外部との連絡を遮断されたまま拘禁された後、「公共の財産を損壊し、人を集めて交通を妨害した」として2006年6月に起訴されました。陳光誠さんは2005年9月から恣意的に自宅軟禁されていました。拘束される前、彼は、地元の数千人の女性に対して堕胎と避妊手術を強制する違法な政策を行っているとして、村人たちが山東省臨沂市当局を告発しようとしているのを援助していました。

陳光誠

(c)AI 陳光誠さん

 そして、妻の袁偉静さんも夫とともに自宅軟禁されています。ある日、彼女が義理の兄弟の死により、深い悲しみにくれる家族を訪ねようと外出したところ、9人の男たちによって強制的に自宅に戻らされました。そして、自宅に無理やり連れて行かれる際に、男たちから殴る蹴るの暴行を受けました。

何年も続く袁偉静さんや家族への嫌がらせは違法行為

 「袁偉静を自宅軟禁状態に置き続けていることは違法である。中国当局が新しい国家人権行動計画を派手に宣伝している一方で、地方当局は甚だしい違法行為を行っていることがこの例でわかる」と、アムネスティ・インターナショナルのアジア・太平洋部副部長ロジーン・ライフは述べています。

 袁偉静さんは、何らかの犯罪で起訴されたことも、また裁判にかけられたこともありません。何年にも渡って袁偉静さんは、彼女がジャーナリストや弁護士と面会することを妨害しようとする地方当局との暴力的な衝突を経験しています。さらに、彼女の2人の子どもたちは、学校に籍を置くことが出来ないようにされています。

 

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