- 2023年4月17日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:
4月5日の夜、イスラエル治安部隊がエルサレムのアル=アクサ・モスクに出動し、モスク前の広場やモスク内にいたパレスチナ人を暴力的に排除した。イスラエル当局は前夜も同様の対応を取っており、イスラエルによるアパルトヘイトの残虐性があらためて浮き彫りになった。
夜の礼拝が終わってまもない午後10時半頃、治安部隊がモスクを急襲し、ラマダンで集まっていたパレスチナ人の群集に向け閃光弾を発射した。前夜同様、治安部隊は礼拝者に退去を命じた後モスク内に突入し、スタングレネード(音響手榴弾)を撃ち込み、モスク内にいた人たちを排除した。
前夜の急襲では、パレスチナ人450人以上が拘束され、うち少なくとも50人の拘束が続いている。拘束中に暴行を受けた人もいる。パレスチナ赤新月社によると、前夜、救急隊員がモスク内の負傷者を手当てするためにモスクに入ろうとしたが、治安部隊にゴム弾を撃たれ、モスクに近づくことができなかったという。
前夜拘束されたパレスチナ人のうちの50人前後は今も拘束されている。釈放された人たちは釈放後の1週間、アル=アクサ・モスクを含むエルサレム旧市街への立ち入りを禁止された。
また、治安部隊のパレスチナ人への暴力を目の当たりにしたパレスチナ人の多くが、5日夜の礼拝を控えた。
イスラエルは、2晩続けてパレスチナの礼拝者を恐怖に陥れ、イスラム教徒にとってとりわけ神聖な場所を暴力と連行の場に代えてしまった。モスク広場の様子を撮った動画は、祈りと内省の夜を過ごすために集まったパレスチナ人が、治安部隊に容赦なく殴られ、モスクから引きずり出される様子を捉えていた。
アムネスティは、当局の暴力を受けたパレスチナ人数人に話を聞いた。4日の晩に拘束され翌日釈放された17歳の少年は、「治安部隊にモスクから引きずり出される時、銃で殴られてあざが残り、身体中が痛かった」と話した。少年は、旧市街への立ち入りを禁止された一人だった。
イスラエル当局は過去にもラマダン月の間、アル=アクサ・モスクの礼拝者を強制排除してきた。2年前の排除時には170人を超えるパレスチナ人が負傷し、パレスチナ人の抗議デモが広がった。
今回も4日夜の当局の対応に対し、イスラエル各地のパレスチナ人都市や町で抗議デモが発生した。また、ガザ地区からイスラエル領内にロケット弾が発射され、イスラエル軍は同地区を空爆した。
イスラエルのアパルトヘイト政策とは何なのか、今回の強制排除はその現実を世界に示すことになった。
アムネスティは国際社会に対し、パレスチナ人をイスラエルの抑圧から保護するために直ちに行動を起こし、また、イスラエル当局の国際法違反の責任を追及するよう求める。さもなければ、パレスチナ人に対する暴力はさらに激しくなるだけだ。
アムネスティ国際ニュース
2023年4月6日
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