- 2022年10月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:
国連人権理事会は10月7日、ロシアの人権状況を監視する特別報告者を任命する動議を可決した。
アムネスティはこの決定を歓迎する。ロシアではウラジーミル・プーチン政権下、野党は壊滅状態で、草の根NGOと活動家は非合法とされ、独立メディアは締め出され、市民社会全体が徹底的に打ち砕かれている。違法なウクライナ侵略は、ウラジーミル・プーチンが長年にわたって生命と人権を軽視してきたことをこれ以上ないほど明確に示している。
特別報告者の任命は、ロシアの市民社会、独立メディア、その他弾圧に立ち向かう多くの人びとにとって、長い間待ち望まれていた命綱となるだろう。すべての国は本特別報告者の監視・報告権限の迅速な設定を働きかけるとともに、ロシア当局による人権法・人道法違反の被害者を全面的に支援するよう求められる。またロシア当局は、特別報告者の任命という人権理事会の明確なメッセージを受け止め、国内外での人権侵害をやめるよう、根本的に方向転換しなければならない。
人権理事会は前日6日に中国新疆ウイグル自治区での人権侵害問題について、来年の次期定例会合で討議するよう求めた動議を否決している。大きな失望をもたらしたが、今回の決定で人権理事会が重大な事態に対処する能力をまだ持っていることを示した。アムネスティは人権理事会とその加盟国に対し、引き続き同様の行動をとるよう求めていく。
アムネスティ国際ニュース
2022年10月7日
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