- 2020年6月19日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スーダン
- トピック:地域紛争
(C) ASHRAF SHAZLY/AFP via Getty
スーダンのダルフール紛争をめぐり、13年前、人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で逮捕状が発布されていたアリ・クシャイブ(本名アリ・モハメッド・アリ・アブド・アル・ラーマン)元民兵組織幹部が、国際刑事裁判所(ICC)に出頭した。
同氏は、民兵組織ジャンジャウィードの元幹部で、2003年8月から翌年3月にかけて重大な人権侵害を指揮したとして、2007年、人道に対する罪22件と戦争犯罪28件の容疑で国際刑事裁判所から逮捕状が出でいた。
逮捕は、ダルフール犯罪の犠牲者に正義を果たす上で大きな一歩となる。
他にも容疑者がいる。2007年から2012年にかけて逮捕状が出されたアル・バシル大統領(当時)、アフマド・ハルン人道問題大臣(当時)、アブデル・ラヒーム・モハメッド・フセイン防衛大臣(当時)だ。
今回の逮捕を機にスーダン政府は、3容疑者を国際刑事裁判所に引き渡すべきだ。大規模な人権侵害を犯した人物が法で裁かれて初めて、人権が尊重される機運が生まれる。
どれだけ時間がかかろうとも、容疑者がどう弁明したとしても、真実、正義、補償が実現するまで、私たちは、ダルフールの人びととともにある。
アムネスティ国際ニュース
2020年6月10日
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