- 2020年2月 4日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ギリシャ
- トピック:難民と移民
ギリシャ政府は、庇護希望者や難民のトルコからの流入を阻止するため、レスボス島の沿岸の海面に浮かぶ「壁」の設置を計画している。
ギリシャはこれまで、海洋から島への難民らの上陸阻止に向け、さまざまな強化策を取ってきたが、今回はさらに、全長2.7キロメートルに渡り海面に部材を浮かべて、島への「壁」を作るという計画である。
政府によれば、この計画は、洋上国境の安全確保と難民らの入国阻止に向けた広範な対策の一つだという。
この障害物ができれば、必死の思いで身の安全を求めて上陸を目指す難民らにとって上陸は一層難しくなり、さらなる危機が待ち構えることになる。
また、レスボス島を目指して危険な海を超えてくる人たちを救助してきた支援団体にとっても、今後の活動の継続に大きな支障となる。
政府は直ちに、計画の運用面の詳細と保護措置を明らかにし、あらたな対策で犠牲者が出るようなことがないようにしなければならない。
背景情報
昨年、海からのギリシャ入国者数は、前年比ほぼ2倍のおよそ6万人だった。国際移住機関によると、昨年1月から10カ月間で東地中海ルート上で亡くなった難民は、66人だった。
アムネスティ国際ニュース
2020年1月30日
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