- 2019年9月28日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:
イスラエル軍は9月19日、ヨルダン川西岸地区の都市、ラマッラーにあるアッダミール囚人支援・人権協会(アッダミール)や労働組合の事務所など複数の事務所に押し入り、パソコンや書類などを押収した。
この急襲は、批判的な活動を徹底的につぶすというイスラエル当局の決意の表れであり、「イスラエルの人権侵害に声を上げれば、だれでも摘発する」というパレスチナ市民社会へのメッセージだ。
軍がアッダミールの事務所を強制捜索するのは、2002年、2012年に続いて3回目だ。長年にわたり、イスラエル当局は、アッダミールの多くの職員を逮捕、勾留してきた。
同団体の法務部コーディネーターのアイマン・ナセルさんは、昨年9月17日に拘束され、それ以来、起訴も裁判もない行政拘禁を受けてきた。9月11日には、拘禁期間がさらに4カ月、延長された。
近年、イスラエルは、パレスチナ地域の占領停止や国際法が犯罪とする行為の責任を追及する団体を狙い撃ちしてきた。
また、市民の活動を制限する法律や政策を施行し、人権活動を非合法化する狙いで団体を中傷する作戦を取るなど、パレスチナ被占領地の市民社会の脅威となる行動を次々と打ち出してきた。
移動の制限、人権団体や市民団体、人権擁護活動家への弾圧などは、決して正当化できるものではない。直ちに停止されるべきであり、こうした行為を行った者は、責任を問われるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2019年9月19日
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