- 2019年8月14日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:
トルコの裁判所が7月16日、ニュースメディアなど136のウェブサイトの閉鎖を決定していたことがわかった。
独立系のニュースポータルサイト、ビアネット(Bianet.org)もその一つだ。表現の自由の権利に対する圧力が激しくなる中、人権侵害の報道を続ける数少ないメディアだったが、今回の大規模な狙い撃ちの一つになった形だ。今後、国の検閲や弾圧が一層、深刻になる兆候だ。
ビアネットは、アムネスティに「裁判所の決定に控訴する」と語る。
今回、裁判所は、ただ一度だけの審理で、この大規模な閉鎖を決定した。対象となったウェブサイトのいくつかは、すでに閉鎖されている。
インターネット関連の法律は、市民の生存権や財産の保護、国家の治安などのためにウェブサイトの閉鎖を認める。裁判所は、この法律が閉鎖の根拠だとしているが、閉鎖対象のウェブサイトが、同法のどこにどう違反したのか、一切明らかにしていない。
今回の決定は、破棄されるべきであり、トルコ当局は、少なくなるばかりの独立系メディアへの弾圧をやめるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2019年8月6日
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