- 2019年4月 2日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ケニア
- トピック:難民と移民
ケニア政府は、ダダーブの難民キャンプを8月末に閉鎖すると発表した。キャンプ閉鎖にあたっては、難民との協議とその安全を配慮した難民の処遇が不可欠だ。もし、難民を強制的にソマリアに送還するのであれば、人道上、深刻な問題を引き起こし、国際社会の批判を免れない。
難民は、長引く紛争下で数多の人権侵害を逃れてきた人びとだ。
ケニア政府は2016年にも、ダダーブの難民キャンプ閉鎖の意向を表明していた。理由はテロの火種を排除するためだと言われている。しかし、ケニアの高等裁判所は2017年2月、閉鎖は憲法や国内外の法律に違反するとの判断を示した。一方的な閉鎖は、この高裁の判断に違反する。
計画を棚上げにし、難民に真の配慮を示し、ケニア社会への定着や第三国再定住などを含めた持続的な対応策を探るべきである。
一方、国際社会は、資金面や技術面での援助あるいは再定住先の提供などで、ケニアを支援する必要がある。
2016年に閉鎖計画が出されたとき、アムネスティは難民キャンプで聞き取り調査をした。その結果、ソマリアへの強制送還は、生命または自由が危機にさらされるおそれのある国への送還を禁じるノン・ルフールマンの原則に反することがわかった。
アムネスティ国際ニュース
2019年3月26日
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