- 2019年1月29日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ベネズエラ
- トピック:
ベネズエラでは1月21日から市民数千人が、国を覆う政治的問題と人権の危機に抗議して街に繰り出している。
ニコラス・マドゥロ政権は、抗議する市民の要求に対話で応じるのではなく、軍や警察を送り込んで弾圧するという姿勢を変えていない。その結果、今回の抗議デモでは、10数人の死者がでている。
デモ参加者によると、今回のデモ弾圧には警備隊特別行動隊も加わっているという。警備隊特別行動隊は、銃器などの武器を平然と使用することで悪名高く、そもそも、デモ鎮圧の役割を担っていない。
警備隊が弾圧に加わることで、デモ参加者の身の安全が重大な危険にさらされる。また、政権支持派の武装グループが、市民の抗議デモ阻止にかかわっているという深刻な指摘もある。
ベネズエラが数年来直面する政治や人権の危機への正当な批判を銃で沈黙させるのは、問題解決の機会を一層遠ざけるだけだ。
日に日に高まる社会的緊張と対立の最中、マドゥロ大統領と閣僚は、市民への弾圧をやめ、何にもまして、反政府デモ参加者の身の安全を保障すべきである。
アムネスティ国際ニュース
2019年1月24日
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