- 2018年12月 4日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スイス
- トピック:
スイスで11月25日、国民投票が行われ、国際法より国内法の優先を求める国民発議「国内法優位イニシアチブ」(スイス・ファースト)が、大差で敗北するという結果になった。
スイス市民は、自国優先という口当たりのいい主張に惑わされることなく、すべての人びとの人権が守られる社会を望むという意思を明確に示した。
スイスだけでなく世界中の政治家は、スイス市民の圧倒的多数が、人権擁護を支持し、社会的弱者を排除したり隠れ蓑にする政策を拒否したことを肝に銘じてほしい。世界の指導者の多くが、人権擁護を後退させようとする中で、スイスの人びとが送ったメッセージは重大である。
スイス市民は今回の国民投票で、欧州人権条約の重要性を認め、法の明確性、三権分立、少数派の擁護を支持するという明確な意思を示したといえる。
アムネスティ国際ニュース
2018年11月25日
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