- 2018年9月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イエメン
- トピック:
イエメンでバハーイー教徒24人が、フーシ派の手による法廷で不当な容疑で起訴され、死刑を含む重い刑罰を受けるおそれがある。起訴された人の中には、子どもも1人いる。
これまでも、でっち上げの容疑に基づいて不公正な審理をするなど、少数派というだけでバハーイー教徒への迫害が繰り返されてきた。さらに、驚くべきことは、良心と信念にもとづき、非暴力の活動をしてきただけで、死刑になる可能性もあるということだ。スパイ行為で起訴されたこともその一つだ。
フーシ派当局は、根も葉もない容疑をすべて取り下げ、彼らを釈放すべきだ。バハーイーなどの宗教的少数者に限らず、国に物申す人たちやジャーナリストらを司法を悪用して処罰するのは、もうやめるべきだ。
背景情報
アムネスティは2015年以降、現地での聞き取りや調査で、バハーイー教徒がフーシ派当局に不当に拘束されている数々の事例を確認し、公表してきた。強制失踪や拷問や隔離拘禁の被害に遭った人たちもいる。
今年1月には、ハミッド・ヘイダラさん(52才)が、イスラエルと共謀して公文書を捏造したとして、死刑判決を言い渡された。ヘイダラさんは、2013年12月以来、5年近く拘禁され、その間に拷問を受け、根も葉もない容疑で起訴された。司法の欠陥を象徴する事例だ。
アムネスティ国際ニュース
2018年9月18日
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