- 2018年9月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イラン
- トピック:女性の権利
人権派弁護士ナスリン・ソトゥデさんの夫、レザ・カンダンさんが9月4日、妻に続いて逮捕された。
妻のソトゥデさんは、ヒジャブ(頭髪を隠すために着用する布)の着用強要に抗議して逮捕された女性たちの弁護を引き受けていたが、当局から目をつけられ、「体制批判プロパガンダの拡散」など、でっち上げの容疑で6月に逮捕された。友人や家族も脅迫・嫌がらせを受けている。ソトゥデさんは、自身の逮捕とこの脅迫・嫌がらせに抗議して現在、ハンガーストライキ中である。
夫であるカンダンさんも以前から、ヒジャブをめぐる女性の逮捕などの人権侵害への懸念をフェイスブックで提起していた。妻が逮捕されてからは、その釈放を求める運動もしてきた。
一連の当局の対応は、家族を巻き込んででも、人権派弁護士の声を封じようとする卑劣さをはっきり示した。
当局は、2人を即刻無条件に釈放し、起訴を取り下げ、嫌がらせをやめるべきである。また、イランとの対話を進めるEUなどの国際社会は、同国に対し2人の逮捕と勾留を強く非難し、その速やかな釈放を働きかけるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2018年9月4日
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