- 2018年7月11日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
劉暁波さんと妻の劉霞さん
亡きノーベル平和賞受賞者の劉暁波さんの妻、劉霞さんが7月10日の朝、軟禁を解かれて、北京からドイツに向けて出発した。夫の劉暁波さんは、人権活動で長らく投獄され、1年前の7月13日、末期がんで亡くなった。
劉霞さんは、夫がノーベル平和賞を受賞した2010年から軟禁状態に置かれ、それ以来8年間、常に治安当局に監視され、自由を制限されてきた。しかし、彼女はこの当局の圧力にも屈することなく、夫の釈放を求め続けてきた。
とはいえ、長年の軟禁生活で、その健康への懸念は深まるばかりだった。今年4月には、ドイツに亡命している友人で作家の廖亦武(Liao Yiwu)さんに「死ぬ覚悟はできている」と電話で話していたという。
今回、劉霞さんはようやく、不当な拘束を解かれ、ドイツに旅立った。これは、大変喜ばしいことだ。
今後当局は、劉霞さんの当局批判を封じるために、親族に圧力をかけるおそれがある。しかし、当局は、そのような卑劣な手段を決して取ってはならない。
アムネスティ国際ニュース
2018年7月10日
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