- 2018年6月28日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ヨルダン
- トピック:難民と移民
ヨルダン政府報道官は6月25日、「ヨルダンはすでに大量のシリア難民を受け入れており、これ以上はもう無理だ」と、ヨルダン・タイムズに語った。
先週、シリア政府が、ヨルダンとの国境に接するダルアー県内への攻撃を強めたことで、新たな難民が発生する中で、ヨルダン政府が難民の受け入れを打ち切る方針を示したことになる。
シリア紛争から逃れてくる人びとは、常に死と背中合わせにあり、決して見捨ててはならない。
同国は、2016年に庇護を求める人びとが流入する国境を閉鎖し、さらに、支援団体による物資や医療の提供を実質的に阻んできたため、数万人が、国境付近で立ち往生し、着のみ着のままの悲惨な状況に置かれている。
ヨルダンには、彼らを受け入れ、保護する義務がある。保護を求める人びとに門戸を閉じるのは、同国が負う国際義務に違反する。
ヨルダンは、シリアから逃れてくる人びとに門戸を開き、国際社会は、ヨルダンに必要かつ十分な支援を提供するべきである。
アムネスティ国際ニュース
2018年6月25日
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