- 2017年11月14日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ナイジェリア
- トピック:企業の社会的責任
世界有数の湿地帯で知られるナイジャーデルタは、同時に、石油採掘にともなう石油流出や廃棄物などによる公害で、何十年も苦しめられてきた地帯でもある。
今回、そのナイジャーデルタの石油流出があった地域周辺に住んでいた女性が妊娠した場合、生まれた乳児の生後1カ月の死亡率が通常の2倍であることが調査で分かった。
この衝撃的な調査結果は、石油流出などがもたらす住民の健康被害について、石油会社側がなぜもっときちんと管理や観察をしてこなかったのか、という重大な疑問を突き付けている。ナイジェリア政府は、早急に独立したモニタリングの仕組みを立ち上げ、住民に対して石油会社らの操業に起因する健康被害を受けるリスクがあることを警告するべきである。また、会社側に対しては、操業が引き起こしたと見られるいかなる被害についても責任を問わなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2017年11月6日
関連ニュースリリース
- 2020年6月30日 [国際事務局発表ニュース]
ナイジェリア:シェル石油汚染 今も苦しむ住民 - 2020年1月21日 [国際事務局発表ニュース]
ナイジェリア:カルト集団による襲撃 住民が犠牲に - 2019年12月13日 [国際事務局発表ニュース]
ナイジェリア:表現の自由を一層抑圧する法案 - 2019年6月25日 [国際事務局発表ニュース]
ナイジェリア:自爆攻撃でサッカーファン多数死傷 - 2018年5月31日 [国際事務局発表ニュース]
ナイジェリア:ボコ・ハラムから逃れた女性たちに性的虐待