- 2017年11月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:タイ
- トピック:
パッターニ県検察庁は、アムネスティのタイ支部理事長ポルンペン・コンカチョンキエットさん、人権活動家のソムチャイ・オムラオさんとアンチャナ・ヘミナさんの3人に対する名誉棄損の容疑取り下げを正式に決めた。
3人は、警察や軍隊の拷問や虐待を54件記録した調査報告書の編集に携わって昨年5月17日、国内治安機関に名誉棄損の容疑で告訴された。
アムネスティなどの人権団体が精力的な運動を展開した結果、今年3月には、当局が告訴を取り下げる旨の声明を出してはいたが、実際には放置していた。
容疑の取下げは歓迎できるが、そもそも3人は、嫌疑をかけられるべきではなかった。
タイ政府は、人権活動家が報復を恐れることなく活動できる社会の実現に取り組まなければならない。人権を行使して投獄されたり、起訴されている人すべての罪や容疑を取り下げるべきである。
また、名誉棄損を犯罪とする法律を直ちに廃止すべきである。こうした法律は多くの場合、拷問などの人権侵害を申し立てた人を起訴する根拠に利用されるからだ。裁判にまで至らなくても、告発や起訴が提起されれば、執拗な嫌がらせを招くことになり、表現の自由が萎縮しかねない。
アムネスティ国際ニュース
2017年11月1日
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