- 2017年10月11日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:
ロシアで、野党の指導的立場にあるアレクセイ・ナワルニーさんとオニード・ヴォルコフの2人が、集会の開催にあたり所定の手続きを無視したとして有罪判決を受け、20日間の行政拘禁を言い渡された。ナワルニーさんは腐敗反対運動の提唱者で、大統領選の出馬にも意欲を燃やしていた。ヴォルコフさんは、腐敗反対運動の責任者を務める。
2人の収監は、驚くに値しない。ロシアでは、当局が反対意見を抑え込み、その息の根を止め、表現や集会の権利に対する露骨な脅しは、ごく日常茶飯事である。
この数カ月、ロシア全土で多数の活動家が、不当な拘禁、罰金、殴打、脅迫の対象となっていた。今回の収監も、そうした当局の嫌がらせの一つだ。ナワルニーさんにとっては、今年になって3度目の収監だった。
背景
ナワルニーさんは9月29日、自宅アパート前で警官に拘束された。中央ロシアのニジニ・ノヴゴロドの集会会場に向かうところだった。同じ日、ヴォルコフさんも、短時間拘束された。
この集会の開催は、地元自治体の承諾を得ていた。しかし、その週の初め、自治体担当者が不当にも、その承諾を取り消した。ナワルニーさんは、「取り消しは違法だ」として、集会を決行した。集会場にいた人によれば、数十人が警察に拘束された。
ナワルニーさんは、10月7日にも、サンクトペテルブルクで集会を予定して、その許可申請をしているが、自治体からは、まだ回答が届いていない。この日は、プーチン大統領の誕生日に当たる。
アムネスティ国際ニュース
2017年10月3日
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