- 2017年10月 6日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:エジプト
- トピック:性的指向と性自認
エジプトのカイロで9月22日、マシュル・ライラのコンサートでレインボー・フラッグが掲げられたことが検察当局の目にとまり、10月上旬までの1週間前後で、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の33人が逮捕された。容疑は、「放蕩」「慣習的放蕩」「性的逸脱の奨励」などだった。
33人は取り調べ中や取り調べ済だが、当局は、極めて拙速な法手続きを取っている。1人は、コンサートの翌日に数日後の裁判で懲役6年、執行猶予6年を言い渡された。現地のNGO「個人の権利イニシアティブ」によると、10月1日には16人以上が裁判にかけられた。
エジプトでは、2001年にLGBTIの52人が逮捕される事件があったが、それ以降で最悪の性的指向に基づく弾圧になっている。LGBTIの人たちに共感を示したために、あるいは自分の性的指向を理由に罰を受けるようなことがあってはならない。
アムネスティは、当局に対して33人を即刻、無条件に釈放するように求めている。
また、逮捕者のうち少なくとも5人が肛門の検査を受けさせられた。国際法が拷問や虐待と同様に禁じるこの検査も即刻やめるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2017年10月2日
関連ニュースリリース
- 2023年8月24日 [国際事務局発表ニュース]
エジプト:デモ参加者虐殺から10年 人権は悪化の一途 - 2022年10月 5日 [国際事務局発表ニュース]
エジプト:人権戦略導入から1年 深まる人権危機 - 2021年2月 2日 [国際事務局発表ニュース]
エジプト:過密で感染対策もずさんな刑務所 - 2020年8月26日 [国際事務局発表ニュース]
エジプト:性暴力被害を訴えて投獄されるSNSインフルエンサー - 2020年3月17日 [国際事務局発表ニュース]
エジプト:元議員 BBCにコメントして実刑