- 2017年8月28日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:先住民族/少数民族
ラカイン州でのロヒンギャらをめぐる問題で、コフィー・アナン前国連事務総長が委員長を務める諮問委員会は8月24日、最終報告書を公表した。
ラカイン州の人びと、特にイスラム系民族ロヒンギャは、何十年にわたり、さまざまな人権侵害を受けてきた。諮問委員会の報告書は、移動の制限や無国籍問題など、ロヒンギャらに対する差別と分断に終止符を打つために取るべき方向性を明示している。
これまで新政権は、諮問委員会を設置して問題への対処を先送りしてきたが、委員会の明確な提言が出た今、無策へのいい訳は通用しなくなった。
政府は諮問委員会の勧告に従って、ラカイン州の人権状況の改善と差別の撤廃に向けて、実効性のある措置を迅速に取らなければならない。とりわけ、移動が厳しく制限されているロヒンギャおよび、人道支援に携わる人たちやメディアの移動の自由を認めること、また、差別的な国籍法の改正に取りかかることが求められる。
長年にわたる不満の解消と被害の補償に取り組むことなくして、この州の人びとに対する略奪と人権侵害の悪循環を断つことはできない。
アムネスティ国際ニュース
2017年8月24日
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