- 2017年8月17日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ベネズエラ
- トピック:
ベネズエラで野党関係者4人が逮捕され、5人が逮捕される予定で、11人が罷免された。政権への批判を認めないマドゥロ政権が、手段を選ばず、締め付けを強化する段階に入っていることを示している。
マドゥロ政権は、法的な根拠もなく野党関係者を罷免することで、超えてはならない一線を越えようとしている。
法制度は、反大統領派、それも選挙で公職に就いた人の口を封じるために、使うべきものでは決してない。
同政権は、当初は街頭で抗議をする人びとを捕え、次には彼らの政治的代表者を狙い撃ちした。意見の異なる人びとの声を抑さえこむために、どこまで手段をエスカレートさせるのか。考えただけでも、戦慄を覚える。
ベネズエラでは野党なのに選挙に当選することは、刑務所に送られるほどの罪になるらしい。政権は、危機的な政治情勢に批判的な目を向けている人びとに対する弾圧を直ちに停止しなければならない。
マドゥロ政権が設置した真相究明委員会が、同政権が全面的に否定する人権侵害を公正に調査するという提案は、まったく笑止千万である。
アムネスティ国際ニュース
2017年8月11日
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