- 2017年8月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
世界中のおよそ7万人が習近平主席に対して、7月13日に死去した劉暁波(Liu Xiaobo)さんの妻、劉霞(Liu Xia)さんの拘束や嫌がらせをやめ、自由を保障するよう強く求めている。
夫の劉暁波さんは、中国の政治改革を求める「08憲章」の作成など中国の民主化を訴えていた。その行動はすべて人権の行使だったが、2009年、「国家権力転覆扇動罪」で実刑11年を受け、投獄された。
詩人で芸術家である妻の劉霞さんは、拘束されていた夫のことを決して諦めなかった。しかし、2010年、夫がノーベル平和賞を受賞して以来、自宅軟禁状態に置かれてきた。
劉暁波さんの末期がんが公表され、求めていた国外での治療も認められないまま、拘束下の病院で息を引き取った。
葬儀が7月15日、慌ただしく行われ、火葬の後、海に散骨された。
劉霞さんは、雲南省に連行され、さらに自宅がある北京に送り返された。その後の所在は、確認されていない。
習近平主席に宛てた公開書簡の中では、およそ7万人が、劉霞さんに対する恣意的な制限をすべて解除し、自由な移動を確保するように中国当局に要請している。
今も自由を奪われている事態が、夫の死亡という劉霞さんの計り知れない喪失感をさらに深めている。私たちの習主席へのメッセージは明確だ。劉霞さんに対するすべての嫌がらせをやめ、即刻自由にせよ、ということだ。
自由を奪われてきた劉霞さんは、ストレス、不安、うつなどに悩まされてきた。
劉霞さんだけではない。劉暁波さんを追悼する活動家たちが、拘束や嫌がらせを受けている。広東省では活動家6人が、社会秩序を乱す目的で群衆を集めたとして拘束された。
彼らは表現の自由を行使しただけであり、即時かつ無条件に釈放されなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2017年8月11日
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