- 2017年3月18日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:エチオピア
- トピック:
3月11日、エチオピアの首都アディスアベバ市郊外の巨大なごみ捨て場で崩落事故があり、60人以上が亡くなった。これは明らかに当局の職務怠慢によるものだ。
崩落事故は、36ヘクタールという広大な市のレピ集積所で起こり、行方不明者が今も数十名にのぼる。すぐそばで暮らしていた人たちの簡素な住まいは大量のゴミに埋もれて、多くの家族がホームレス状態となっている。
明らかに防ぐことができたこの災害は、政府に全面的な責任がある。このごみ集積所はすでに満杯だということが分かっているにもかかわらず、その後も使い続けた。しかもそのすぐ近くに何百人も人が住んでいることに、手を打ってこなかった。
被災者の中には女性や子どもも多くいる。政府が適切な住宅やきちんとした仕事をもつといった彼らの権利を守ってこなかったために、このような危険な環境で暮らし働くしかなかった人たちだ。
「コシェ(ごみ屑の意)」とも呼ばれるレピ集積所は、人口360万を超える大都市アディスアベバでいちばん古いごみ集積所で、50年前に開設された。崩落が起こったとき、現場には150人以上がいた。その多くはゴミ山の中から売れるものを回収して暮らしを立てていたが、安全でない簡素な家で生活していた人もいる。
政府は、行方不明者を見つけ出し、生存者には十分な代替住宅と安全で健康的な労働条件を提供するよう、可能な限りの取り組みを行うべきである。また、調査を徹底して崩落原因を究明し、関係者に責任を果たさせなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2017年3月13日
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