- 2017年3月 1日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ホンジュラス
- トピック:
昨年3月2日、環境活動家ベルタ・カセレさんが、インティブカ県の県都ラ・エスペランサの自宅で何者かに銃で殺害された。事件から1年が経つが、捜査は一向に進展せず、殺害を指示した者の特定もできていない。権力に屈することなく声をあげる活動家たちにとって、平穏な日々は遠い。
この殺害は、ホンジュラスの人権擁護活動家が置かれている厳しい人権状況を象徴している。権力者の邪魔になる者は、次の犠牲者にされるかもしれないからだ。
殺害を指示した者を特定できないだけでなく、目撃者や他の活動家を保護する手立ても講じていない。当局には、市民の安全確保に関心がないと言わざるを得ない。
不安な日々を余儀なくさせられている環境活動家たちは、いつ同じ悲劇を迎えないとも限らない。彼らの存在を失うことは、誰にとっても欠かせない自然環境を失うことでもある。
カセレスさんは、ホンジュラス先住民族協議会を立ち上げ、そのリーダーを務めてきた。この数年、アグアザルカのダム建設を声高に反対していた。ダムが先住民レンカ族住民の生活環境を脅かしかねないからだ。
殺害事件以来、先住民族協議会の活動家を含む数名の環境活動家や人権擁護活動家が嫌がらせや殺害の脅迫を受けてきた。
アムネスティ国際ニュース
2017年2月27日
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