- 2017年1月19日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:米国
- トピック:危機にある個人
1月19日に退任するオバマ大統領が17日、チェルシー・マニングさんの刑期を減刑した。マニングさんは、米軍が国際法違反と人権侵害を犯した可能性を示す機密情報をウイキリークスに渡したことで実刑35年の有罪判決を受け、服役していた。
マニングさんは重大な人権侵害を暴露したがために、自身の人権が国により何年も侵害されてきた。大統領の減刑は正しい決断だったが、遅きに失した。この間にマニングさんが受けた苦痛はまったく不当である。その間、暴露した情報が暗示する関係者が裁かれてもいない。
機密情報を漏らした者を罰するのではなく、その情報で明らかになった人権侵害を捜査し、関係者を裁くという強い覚悟を世界に示すべきである。
マニングさんは公判で、公共の利益のための行為だったという証拠を示すなど、被告としての適正な法手続きができず、裁判前に11カ月も拘禁され、服役中には自殺を図ったことで昼夜間独房に入れられた。11カ月の未決拘禁について、国連の拷問に関する特別報告者は、残虐で非人道的、品位をおとしめる処遇だとの見解を出していた。また判決後、性転換を宣言したマニングさんは、投獄中、性自認に関わる重要な治療を求めたが、幾度となく拒否された。
アムネスティは、ここ数年マニングさんの釈放を訴えるキャンペーンを展開してきた。
マニングさんの受けた35年の刑は、殺人、強かん、戦争犯罪などを犯した軍人や、機密情報を漏らした民間人の刑期と比べ、ずっと長いものである。
アムネスティ国際ニュース
2017年1月17日
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