- 2016年11月29日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:モーリタニア
- トピック:
モーリタニアの控訴裁判所は11月18日、3人の反奴隷制活動家を無罪として釈放を命じ、10人を減刑にした。減刑により、10人のうち7人は刑期満了で釈放された。
3人は、奴隷反対の意見などを訴えていただけにもかかわらず、最長15年もの刑を受けていた。それだけに今回の無罪・釈放は、本人も家族もさらに他の活動家も大いに安堵しているに違いない。
一方、10人は有罪を覆されず、うち3人には刑期が残っている。裁判所のこの判断は、人権活動家や市民団体の活動が難しくなっているという厳しい現実を物語る。
さらに懸念されるのは、裁判所は、被告らが拷問を受けたという申し立てを無視し、捜査もしていないことだ。
国は、奴隷制や差別と闘っている団体が合法であることを明確にし、司法が彼らの活動を封じる手段に使われぬような取り組みをすべきだ。
背景情報
13人は、首都ヌアクショットで7月にあった強制立ち退きに対する抗議デモに参加した容疑で起訴されていた。
しかし、誰もデモには参加しておらず、彼らが属している奴隷制廃止運動復活イニシアチブ・グループも抗議デモを支援していなかった。
アムネスティ国際ニュース
2016年11月18日
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