- 2016年8月 1日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ベネズエラ
- トピック:
ベネズエラは7月下旬、食糧危機の打開策の一つとして、すべての労働者に畑での役務を課すことができる法令を布告した。この法令は違法であり、強制労働と何ら変わりがない。
深刻な食糧難だからとはいえ、この強制労働は、骨折した脚に救急絆創膏を貼って治そうとするようなものである。長年続いている深刻な食糧危機から抜け出すには、まったく的はずれである。
国内の数百万が切望する人道的支援を要請し獲得すること、およびこの危機への取り組みとして実行可能な長期計画を立てることに全力を挙げるべきだ。
この新たな法令は、公営企業、民間企業の勤労者に、国営の食糧生産組織での労働を求める、としている。勤労者は最低60日間、そこで臨時の雇用者として働かされ、その後は60日間自動延長されるか、元の職場に戻ることを許される。
アムネスティ国際ニュース
2016年7月28日
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