- 2016年5月11日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ケニア
- トピック:難民と移民
ケニアは、世界最大のダダーブ難民キャンプなど2つの巨大難民キャンプを閉鎖する決定を下した。難民を保護する義務を放棄するこの無謀な決定により、難民数千人の生命が脅かされることになる。
難民たちはソマリアなど迫害を受ける恐れがある国に帰らざるを得なくなる可能性がある。
閉鎖の決定の発表にあたり、内務大臣兼国民政府調整のカランジャ・キビチョ第一秘書は、「難民キャンプの閉鎖は、イスラム過激派組織アル・シャバーブなどから多大な脅威を受けているためだ」と説明した。そして「ケニアはこれまで25年以上にわたり、難民60万人以上を受け入れ、多大な経済的、治安的、環境的負担を負ってきた。閉鎖による難民の対応を迅速に進めるために、国際社会の支援をお願いしたい」と語った。
確かに第三国への定住は、なかなか進展していない。一方で難民の中には、次の世代も誕生している。ケニアは自国を定住先として難民を受け入れるという解決策を検討すべきである。迫害や紛争が待ち受ける母国に強制送還するという選択肢は、ない。
アムネスティ国際ニュース
2016年5月6日
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