- 2016年1月13日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:レバノン
- トピック:難民と移民
レバノンは1月8日、100人以上のシリア難民をシリアに強制送還した。さらにベイルートのラフィク・ハリリ国際空港で足止めされているおよそ150人を、現地時間8日午後9時半の便で、送還する予定だ。
シリア難民たちは空路でトルコに向かうところで、乗り換えのためにベイルートに降りたった。1月7日に出発する予定だったが、トルコ航空の便がキャンセルされ、出国できなくなった。翌8日にはトルコで、難民の入国を規制する新たな規則が施行された。
多数の難民をシリアに送還し、彼らの生命を危険にさらすレバノン政府の対応は、言語道断である。紛争と迫害から逃れてきたすべての難民を保護しなければならないとする国際的な義務に著しく違反する。レバノンは、シリア難民のこれ以上の送還を、直ちに停止しなければならない。
トルコの入国規制が難民の前に立ちはだかり、大量の難民の強制送還という結果をもたらした。
アムネスティ国際ニュース
2016年1月8日
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