- 2015年11月16日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:レバノン
- トピック:
©AFP/Getty Images
11月12日、レバノンの首都ベイルートで自爆攻撃があり、少なくとも41人が死亡した。2人の自爆犯が、イスラム教シーア派住民が多数住むベイルート郊外ブルジ・アルバラジネで犯行を決行した。
多くの市民で混雑する市街での、人命をないがしろにした卑劣で許せない自爆攻撃で、レバノン内戦が終結した1990年以降、ベイルートでの最悪の犠牲者となった。レバノン政府は、襲撃に関わった者たちを早急に捕え、処罰しなければならない。
シーア派地域を狙った今回の攻撃は、シリア紛争の余波が周辺国に拡大していることを明確に示している。
「イスラム国」を自称する武装グループが、犯行声明を出している。シーア派軍事組織ヒズボラは、「イスラム国」を含む武装グループと戦うシリア政府軍を支援してきた。
近隣のシリア紛争での、無数の戦争犯罪や人道に対する罪に手を染める両陣営の加害者の罪を問わない限り、シリア国外への紛争の波及は拡大し続けるだろう。
アムネスティ・インターナショナルはあらためて、国連安保理にこれらの犯罪とその捜査を国際刑事裁判所に付託することを求める。
アムネスティ国際ニュース
2015年11月13日
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