- 2015年8月28日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:モーリタニア
- トピック:
モーリタニアで8月20日、奴隷制廃止活動家3人が不当な罪で受けた実刑2年の判決に対して、控訴裁判所は、有罪を支持する判決を下した。これで、国は人権擁護活動家に対する弾圧を緩める意思がないことを示した。
ビラム・ウルド・ダー・ウルド・アベイドさん、ブラヒム・ビラルさん、ジビ・ソウさんは、無許可の集会に参加し、警察の命令に従わず逮捕に抵抗した、として逮捕され、1月15日に有罪判決を受けていた。
アベイドさんはNGO奴隷制廃止運動復活イニシアチブの代表で、後の2人は会員だ。
3人とも、集会に参加する権利を平和的に行使しただけで投獄されている良心の囚人であり、即時かつ無条件に釈放されるべきだ。
一方で、同国は8月、奴隷制は人道に対する罪とする法律を採択した。反奴隷運動への弾圧を強化している実態は、法的にも到底正当化できるものではない。今回の判断は、国が司法を完全に無視する行為であり、奴隷制廃止を求める世界の数十万人の声に聞く耳を持たないことを示した。
アベイドさんは、昨年の大統領選挙に立候補して2位の票を集めた。全員が控訴審への出廷を拒んだ。
アムネスティ国際ニュース
2015年8月20日
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