- 2015年8月22日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:
- トピック:難民と移民
欧州対外国境管理協力機関(Frontex)は最近公表した報告書の中で、欧州への難民数が過去最大規模に達し、保護を求める難民の合法的、安全な受け入れ策の実施が急務であるとしている。
報告によると、この7月の1カ月間に非正規で欧州に入った人は10万人を超え、2008年にFrontexが統計を開始して以来、単月では過去最多を記録した。シリアとアフガニスタンでの紛争から逃げてきた人びとが、大半を占めた。
欧州が深刻さを増す世界的な難民危機にうまく対処せず、排除することにこだわってきたことにより悪化していることが明白になった。
地中海やバルカン半島などでの問題はすでに指摘されているが、今回の件は、それをはるかに上回る。欧州は、これまでの場当たり的対応ではなく、総合的な対策を講じなければならないことは明らかである。そして、欧州へ渡る人びとが命を懸けずにすむよう、安全な方法で正規に受け入れるべきである。
Frontexが確認した今年1月から7月までの欧州へ非正規に渡った移住者・庇護希望者数は34万人だった。これは昨年同期の3倍に近い。今年7月だけでも昨年同月の3倍を超す10万7,500人が流入し、3カ月連続で記録を更新している。
アムネスティ国際ニュース
2015年8月19日