- 2015年7月27日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:カメルーン
- トピック:地域紛争
カメルーン北部のマルアで7月22日、2件の同時自爆事件があり、少なくとも13人が殺害され、30人が負傷した。今月、同国の市民を襲ったなかでは3番目に大きい攻撃だった。ここ3週間で50人以上の市民が命を奪われている。
カメルーン周辺の地域紛争が激化するつれ、ボコハラムなどの武装グループによる市民を標的にした同様の事件が増加している。
これはきわめて憂慮すべき事態で、自爆のような戦術を用いて故意にかつ無差別に市民を攻撃するやり方自体、まったくの人命軽視だ。
襲撃の背後にいる者たちをつきとめて処罰すべきである。カメルーン治安軍は、人権基準を遵守しつつ民間人をボコハラムから守るために、法にかなったあらゆる必要な手段を講じる必要がある。
この自爆事件の実行役として名乗りをあげたグループはまだないが、ボコハラムはこの地域で過去18カ月にわたり数々の襲撃を繰り返している。また、極北州の州都マルアが襲われたのは今回が初めてだ。
自爆犯と特定された2人の若い女性は7月22日、マルアの混雑する市場と、同市内のもう1カ所で同時に爆弾を爆発させた。極北地域で事件が多発しているため、この数週間市内の警備を強化していたにもかかわらず、事件は起こった。
背景
7月10日、フォトコルの町での同時襲撃で民間人15人が殺害された。そのなかにはカメルーン初の自爆攻撃もあった。7月19日、ボコハラムの戦闘員がナイジェリア国境の村カムナを襲い、破壊の限りをつくし、9人の子どもを含む23人を殺害した。これら以前の大きな襲撃は3カ月前の4月17日、ビアの町を襲ったもので、このときボコハラムは2人の子どもを含む少なくとも16人の民間人を殺害している。
アムネスティ国際ニュース
2015年7月23日
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