- 2015年7月18日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スーダン
- トピック:女性の権利
スーダン当局は、「ふしだらな服装」で罪に問われている女性10名を即刻釈放し、起訴を取り下げるべきだ。女性たちは、17才から23才までの学生で、逮捕時、ズボンかスカートをはいていた。
6月25日、12名の女子学生が首都ハルツームにある福音バプティスト教会の行事に参加した後、教会前で公安警察に拘束された。2名はその後、釈放された。残りの10名は起訴され、近日中に法廷に出廷する。有罪となれば、それぞれ40回のむち打ち刑を受ける恐れがある。
スカートやズボンをはいていただけでむち打ち刑を受けるのは、言語道断である。スーダンの刑法152条は「ふしだらな服装」を罪としているが、公序良俗の名の下につくられたさまざまな法律や規則は、極めて差別的で妥当性を欠き、女性の権利を侵害している。当局は、起訴を取り下げ、学生たちを即刻釈放すべきだ。
アムネスティはまた、刑法152条を廃止にすることも要請している。
丈の長さは犯罪にはならない。
女性10名の氏名は以下のとおり(敬称略)
-
ファードス・アル・ツーム(19才)
7月6日、法廷に別の服装で出廷して、裁判官に「ふしだら」と見なされ、その場で罰金500スーダンポンドまたは1カ月の実刑判決を言い渡された。 - 氏名不詳の学生(17才):少年裁判所に送致
- イシュラガ・ジェイメス(20)
- ウサン・オマー・エルジャイリ(22)
- ダイナ・ヤグブ・アブ・アラーマン(19)
- シーマ・アリ・オスマン(20)
- イナス・モハンメド・エルコマニ(23)
- レハブ・オマー・カコウム(18)
- ナスラ・オマー・カコウム(20)
- ウギダン・アブダラー・サリ –(不詳)
次の公判(少年裁判所送致の学生を除く)は、7月13、16、17日に予定されている。
アムネスティ国際ニュース
2015年7月12日
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