- 2015年7月 2日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:アンゴラ
- トピック:
アンゴラ当局は6月20日に首都ルアンダで逮捕した活動家10数名を直ちに、無条件で釈放しなければならない。逮捕は、国内の反対意見と平和的集会の自由を抑圧するための策略である。
活動家たちは、人権侵害と、36年間にわたって権力を掌握しているジョゼ・エドゥアルド・ドス・サントス大統領の統治問題を話し合う集会に出席していた。
逮捕には、反対意見を持つ人びとに恐怖を与える狙いもある。当局は、活動家たちを直ちに、かつ無条件に釈放しなければならない。また、人権活動家への脅迫を止めなければならない。
警察は集会の参加者の一部の自宅を令状なしで家宅捜索し、パソコンを押収した。内務省は、逮捕された人たちが国の秩序と治安を乱そうとしていたと非難した。
同集会で話をする予定だった、学者でジャーナリストのドミンゴス・ダ・クルズさんも逮捕された。彼は地方で開かれた集会に関連して、6月21日に逮捕された。
人権侵害と国の統治問題を話し合おうとする人権活動家を拘束することで、当局は人権を侵害し、反対意見を封じ込めようとしている。このようなことは受け入れがたい。
背景
アンゴラの反対意見の抑圧は、今に始まったことではない。昨年11月、アムネスティは報告書を公表し、大統領の統治に対し勇気を奮って説明を求めた人たちが治安部隊に殺害されたり、強制失踪させられたり、恣意的に逮捕されたり、拷問されてきたことを明らかにした。
アムネスティ国際ニュース
2015年6月22日
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