- 2015年5月22日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:危機にある個人
中国当局は、著名な人権派弁護士、浦志強さんのすべての容疑と起訴を取り下げなければならない。
北京市人民検察院は、主にネットに書き込んだことが「騒乱挑発罪」と「民族憎悪罪」に当たるとして、浦志強さんを起訴した。 有罪の場合、最大10年の刑を受ける。
当局は、浦志強さんを起訴することで、他の弁護士も「微妙な問題を取り上げると同じ目にあうぞ」という警告を送っているのだ。今回の起訴もまた、政治的であり、 公正な裁判を受けられる可能性はゼロに近い。
ソーシャルメディアにコメントを書く以上のことは何もやってはいない。 当局は、露骨に表現の自由を侵害し、個人の声を封殺しようとしている。
浦志強さんは、昨年5月6日、1989年の天安門での弾圧に対する捜査を求める研究会に出席した後、当局に拘束された。
多くの「微妙な人権問題」に巻き込まれた個人の弁護をしてきた。その中には、政府に透明性と腐敗状況の開示を求める新公民運動という活動家のゆるいネットワークに関わる人たちもいる。
中国当局は、普通の市民の権利を擁護する弁護士らへの嫌がらせを、もうやめなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2015年5月15日
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