- 2015年5月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:アラブ首長国連邦
- トピック:危機にある個人
3カ月間秘密拘禁されていた姉妹3人が5月15日、釈放され家族との再会を果たした。
姉妹は、アスマ・ハリーファ・アル=スウェイディさん、マリアムさん、アルヤジャさんの3人で、不当に拘禁されている兄弟のことをツイッターで発言した後の2月15日、警察署で尋問を受け、さらに国の治安組織に拘束されてから消息不明となっていた。
そして5月15日、著名な人権擁護活動家アフメド・マンソールさんによれば、車で自宅前まで送られて、解放された。
姉妹が拘禁中にどのような重圧の中に置かれていたのか、何らかの容疑で起訴されたのか、釈放に何らかの条件が付いているのかなどは、不明だ。だが、明らかなのは、姉妹はそもそも拘束されるべきではなかったということである。
必要ならば、アムネスティはすべての起訴や条件の取り下げを求めるキャンペーンを世界規模で継続する。
強制失踪は国際法において犯罪である。国家が、何カ月も家族や外部と接触できない状態で拘留して、活動家の家族の口封じをすることは、言語道断の抑圧である。
釈放は、家族や親しい人たちには、大きな安堵だが、単にツイートしただけで、強制失踪という処罰を受けた事実は変わらない。失踪に関わった者は、公正な裁判にかけることが求められる。
治安組織により秘密拘禁されている囚人は、極めて弱い立場に置かれ、拷問や虐待を受ける恐れが高い。強制失踪自体が、拷問や虐待の全面的な禁止に違反している。アムネスティは、2月から3姉妹の即時無条件釈放を求めてキャンペーンを行ってきた。
アラブ首長国連邦当局が、すべての「良心の囚人」を即時無条件に釈放するように求める。
アムネスティ国際ニュース
2015年5月15日
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