- 2014年9月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:危機にある個人
人権団体のリーダーがろうそくを夜通し灯し続けたことが罪になるとして起訴され、約10年の懲役刑を受けた上、翌日には別件で法廷に立たされた。ビルマ(ミャンマー)当局は、このような不当な迫害を直ちにやめなければならない。
ビルマの人権団体、民主勢力運動(MDCF)のリーダーであるコティンチョーさんは、国家や公衆の秩序を乱す罪を犯すように扇動した容疑で起訴されている。
5月に逮捕されて以来、複数の地域から同じ罪状で起訴され、それぞれ出廷を余儀なくさせられている。求刑されている刑期をすべて合わせると、9年4カ月にもなる。
コティンチョーさんは5月5日、ヤンゴンで政権に解散を求める演説をし、チラシを配っているところを拘束された。それ以来、刑法と平和的集会と行進に関する法律が定める罪で何度も起訴された。当局は、抗議活動を抑えつけるために曖昧な内容の、この2つの法律を利用している。
コティンチョーさんのケースは、あくまで氷山の一角であり、国内各地の人権活動家が目をつけられて逮捕され、その多くは投獄されている。非難の口封じに適用される法律はすべて、国際人権法や国際基準に反しており、廃止か改定しなければならない。
コティンチョーさんはここ数年、当局の標的になっていた。昨年10月から11月にかけて懲役33カ月の判決を受けたが、12月に政府の恩赦で釈放された。しかし、同日に再逮捕されている。
コティンチョーさんは良心の囚人であり、即時、無条件に釈放されるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2014年9月10日
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