- 2013年7月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:
警察は、デモ隊を催涙ガスなどで強制排除し、デモ参加者を拘束(C) Scott Peterson/Getty Images
トルコ当局は7月8日のタクシム広場での平和的デモで拘束した人びとを直ちに釈放すべきだ。当局には、市民が平和的に集まり意見を述べる権利を保証する義務がある。また、機動隊が同広場や隣接するゲジ公園からデモ隊を排除するため催涙弾や放水銃を使用し、過度に武力を行使したという申し立てを調査する必要がある。その上で、関係者は法の裁きを受けなければならない。
イスタンブール医師会によれば、8日の武力行使で少なくとも30名が負傷し、そのうち男性1人(17歳)は命中したガス弾で頭部を負傷し、危険な容態にある。
それまで3週間封鎖されていたゲジ公園は8日午後3時、イスタンブール知事の判断で開放され、活動家や一般市民で次第に埋め尽くされていった。多数のNGOからなる「タクシム連帯」は午後7時に公園での市民集会を呼びかけた。しかし、午後6時に警察は人びとに公園から退去するよう命じた。その直後、催涙弾とプラスチック弾を使い始めた。
警察は人びとでにぎわう周辺の商店街でも同じ作戦を展開し、翌朝まで続けた。
6月半ば、警察のデモ隊強制排除が全土での抗議デモを引き起こしたが、8日の夜の警察の対応は、残念ながら当時に戻っている。トルコ当局は抗議する人びとの広場への集結を阻止する姿勢をますます強めているようだ。
拘束された人びとの中には「タクシム連帯」の代表であるイスタンブール医師会会長と建築家会議会長もいる。2人はまだ起訴されていないが7月10日に裁判所に出廷する予定だ。
アムネスティ国際ニュース
2013年7月9日
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