- 2013年3月 7日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:危機にある個人
- 130カ国45万人超の人びとが、ノーベル賞受賞者として唯一投獄されている劉暁波さんの釈放を中国の新指導者に要求した。この運動は、ノーベル賞受賞者134人が嘆願書を提出したことに続くものだった。
- 劉暁波(りゅうぎょうは)さんと妻の劉霞(りゅう か)さんの支援者たちが、世界各国の中国大使館に嘆願書を届けた。
デズモンド・ツツ大主教と「劉暁波氏のための国際委員会」は、獄中のノーベル賞受賞者劉暁波さんと妻の劉霞さんを支援するキャンペーンを展開し、アムネスティも支援してきた。ツツ大主教がChange.orgで展開した即時釈放を求めるキャンペーンの一環として、2月27日、世界中の支援者たちは一つに団結し、各地の中国大使館などに嘆願書を届けた。
130カ国の45万人以上もの人びとが署名した嘆願書は、ベルリン、香港、台北、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ワシントンD.C.の中国当局に届けられた。このキャンペーンは、劉さんの釈放を求めて134人のノーベル賞受賞者たちが署名した手紙の趣旨に賛同して繰り広げられたものだ。
「今日、45万人の嘆願書が香港、パリ、ワシントン、その他の都市の中国当局に届けられました」。同じノーベル賞受賞者として、仲間の劉氏の釈放を求める署名運動を始めたツツ大主教は語った。「署名は世界の人びとが新政府に2人の釈放を求める声そのものだ。『国民の声に耳を傾けることを、世界が望んでいる』ことを中国に示せると思う」。
劉暁波さんは2008年12月以来収監され、妻は2010年の10月以来自宅軟禁の状態にある。劉さんは、中国で基本的人権が認められることを求めた綱領「08憲章」の主著者として「国家転覆扇動罪」で11年の刑に服している。
香港からワシントンまで各都市の支援者は、嘆願書を届けるにあたり地元のランドマークとなる場所で、獄中の劉さんを象徴するように、劉さんの写真を置いた椅子といっしょに写真を撮った。
2012年12月にキャンペーンが始まって以来、Change.orgの嘆願書に署名が加わるたびに、その署名は世界中の中国領事館や大使館にメールで送られてきた。「劉暁波さんと劉霞さんは、現在沈黙を強いられている無数の中国人が抱く希望と志を、身をもって示している。世界中の人びとのこうした絆が、この勇気ある夫妻や他のすべての良心の囚人の釈放を要求する強力なメッセージを中国政府に送ることになる」とアムネスティのサリル・シェティ事務総長は語る。
「劉夫妻に対し、これほど大規模で心のこもった支援が続々とよせられているのは素晴らしいことだ」。「劉暁波のための国際委員会」と「劉夫妻のための国際プロボノ協議会」のメンバーであるフリーダム・ナウのジャレッド・ゲンサー発起人は語る。「ツツ大主教が主導するこの市民運動は、心を一つにして劉さんの即時釈放を求めている。私たちは、中国政府がこの道義的要請に耳を傾けるよう強く求める」
- ツツ大主教キャンペーン署名サイト https://www.change.org/FreeLiuXiaobo
-
International Committee for Liu Xiaobo(劉暁波のための国際委員会)
連絡先: Emmanouil Athanasiou at +33 6 85 73 54 95 -
Friends of Liu Xiaobo (FoLXB): www.freelxb.com
連絡先 campaign@freelxb.com - アムネスティ・インターナショナル: http://www.amnesty.org/en/media-centre
- Change.org: http://www.change.org/about
アムネスティ国際ニュース
2012年2月27日
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