- 2013年1月17日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:サウジアラビア
- トピック:危機にある個人
警備隊は中部の 都市ブライダフで 抗議活動をする人びとを追い払い、女性18人を拘束した。© Private
サウジアラビアで、当局に抗議を行った女性のグループが拘束されている。国際基準が認める犯罪を問えない限り、当局は彼女らを釈放すべきだ。
1月5日のブライダ市での抗議行動の後、少なくとも11人の女性が、同国中央部にあるブライダフと首都リヤドで拘束された。勾留は依然として続いている。
当日、18人余りの女性と10人の子どもが、警備隊により逮捕された。彼女らは、ブライダフ苦情処理委員会の外に集まり、当局の反テロリスト対策によって、親族が拘束され続けていることに対して抗議していた。
抗議行動の報道と写真から見るところでは、グループは、平和的に集い、拘束中の親族の名前と勾留期間の長さを記したプラカードを掲げていた。単に、平和的に表現と集会の自由の権利を行使しているだけだ。したがって、当局の拘束は極めて不当である。
1月5日、抗議が始まって30分余りが経過したところで、彼女らは警備隊に取り囲まれてバスに押しこまれ、留置所に連行された。
取り調べ・検察局の役人は彼女らを尋問し、「体制を侵した」と述べた。次の日の午前2時頃、これまで抗議に参加したことのなかった女性7人が、今後抗議行動をしないことを誓約し、指紋捺印した後に釈放された。子どもたちも釈放された。
残りの女性たちは、いまだ拘束されている模様だ。
女性のうち3人は、ブライダフの一般監獄にいると見られているが、30才未満の他の8人は、350キロ離れたリヤドの社会福祉ホームに移送された。福祉ホームに移送された女性の1人は、まだ娘と一緒だ。
6日には、ブライダフの一般監獄の前で、3人の釈放を求めた抗議行動が行われたが、警備隊に追い散らされた。 次の日に、数家族が福祉ホームを訪ねて家族の状況を尋ねたようとしたが、警備隊が介入し、追い払われた。
同ホームは、社会省が運営し、子どもや若い女性、老人の世話をする保護所、介護施設の役割を担っている。施設のホームページによれば、とりわけ「禁じられた行為」や尋問や裁判を待つために、拘束されている若い女性を収容しているという。 30才未満の若い女性は、裁判官の命令によって収容されている。
ホームページはさらに、「社会的、心理的にこの施設が若い女性に適切だと考えられるため、取り調べや公判手続は、ケアホーム内で行われる」とも説明している。
2013年1月8日
関連ニュースリリース
- 2023年10月23日 [国際事務局発表ニュース]
サウジアラビア:アマゾンの倉庫で働く移住労働者 だまされて搾取され - 2023年9月20日 [国際事務局発表ニュース]
サウジアラビア:死刑執行続く 今年すでに100人 - 2022年11月23日 [国際事務局発表ニュース]
サウジアラビア:パキスタン人2人に死刑執行 - 2022年9月 2日 [国際事務局発表ニュース]
サウジアラビア:ヌビア人が追悼行事計画で実刑のおそれ - 2021年11月18日 [国際事務局発表ニュース]
サウジアラビア:少数民族ヌビアの10人 平和的集会で裁判に