- 2012年12月25日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:
- トピック:死刑廃止
国連総会において、死刑執行停止の決議が圧倒多数で採択された。世界的に、死刑制度廃止の支持が広がっていることの証である。
これは2007年以降、国連総会本会議によって可決された4回目の決議だ。
前回2010年の決議より2カ国増の111カ国が、賛成に票を投じている。
今回の決議は、死刑制度の廃止に向けた世界の明確な傾向を再確認させるものだ。現在、世界の140カ国が法律上あるいは事実上の死刑を廃止している。
国連総会決議は法的な拘束力を持たないが、この決議は国際社会の意思表明であり、国連発の強力なメッセージである。
死刑制度は、残忍で非人道的な刑罰の極みであり、アムネスティはどのような状況であれ、死刑執行に反対する。
賛成票を新たに投じた国は、中央アフリカ、チャド、セーシェル、シエラレオネ、南スーダンおよびチュニジアだった。前向きな兆候は、パプアニューギニアとインドネシアが反対から棄権に転じたことだ。
残念ながら、バーレーン、ドミニカ、オマーンが棄権から決議反対に票を投じ、さらにモルディブ、ナミビア、スリランカが決議賛成から棄権に転向した。
最終集計は、賛成111票、反対41票、棄権34票という結果だった。
アムネスティ国際ニュース
2012年12月20日