- 2012年5月23日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:米国
- トピック:性的指向と性自認
投票者のおよそ40%が、同性婚を支持した。 (c)private
同性婚を禁止する州憲法改正案に対する投票が同州で行われ、過半数で成立した。投票者のおよそ61%が、この改正を支持した。ノースカロライナ州における同性婚の禁止は、人権に対する取り組みの後退である。
「今日はノースカロライナの同性カップルにとって、悲しむべき日です」とアムネスティ南北アメリカ地域部長のスーザン・リーは述べた。
「性的指向と性自認に関係なく、すべての人びとは、そのあらゆる人権を、例外なく守られるべきです。米国のいくつかの州では、同性婚を認める投票結果が出ている一方で、ノースカロライナでは、状況は一歩後退しました。この禁止は、同性婚のみならず、国際法で守られている種々の権利に反する差別的な採択なのです」
「同性婚の禁止により、多くの人びとが、住居や社会保障といった他の包括的な社会的権利を享受することができなくなるだけでなく、同性間カップルを非難するものでもあるのです。差別をあおり、レズビアンやゲイ、バイセクシュアルの人びとに対する人権侵害を助長するものなのです」
結婚し、家庭を持つという権利は、国際法で明文化された人権であり、米国はこれに署名している。
同性婚を法的に認めているのは、バーモント、ニューヨーク、ニューハンプシャー、ワシントンDC、マサチューセッツ、メリーランド、コネチカット、ワシントン、アイオワの9つの州だけだ。
米国の29の州は、すでに同性婚を禁止している。
アムネスティ国際配信ニュース
2012年5月9日
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