- 2011年7月11日
- 国・地域:マレーシア
- トピック:
クアラルンプールで行われた選挙制度の改革を求める平和的集会に対し、マレーシア当局は大規模な逮捕と過度の武力行使で応じたと、アムネスティ・インターナショナルは9日に述べた。
王立マレーシア警察によると、警察は少なくとも924人を逮捕した。逮捕者の中には、集会を組織した「透明で公正な選挙のための連合」の代表であるアンビガ・スリーニワサンも含まれていた。
「マレーシア政府は、これらのデモ参加者をただちに釈放し、平和的な抗議を行なう彼らの権利を尊重しなければなりません」とアムネスティのアジア太平洋部副部長のドナ・ゲストは述べた。
「国連人権理事会の現在のメンバーとして、マレーシア政府は他国に手本を示し、人権を促進するべきです。しかしながら、ここ数年の間で最悪の弾圧の中で、政府は抗議者たちを抑圧しているように思われます」
警察は警棒と催涙ガスでデモ参加者を攻撃した。警察がトンネル内のデモ参加者の一団に催涙ガスの弾筒を発射した後、野党党首のアンワル・イブラヒムは負傷した。
別の野党である全マレーシア・イスラム党のハリド・サマド議員もまた、警察が催涙ガス弾筒を彼の首に向けて発射したために負傷した。
デモ参加者の一団がタン・シン病院に逃げ込んだ後、警察は催涙ガスを病院に発射し、患者の健康を危険にさらした。
信用できる現地の情報筋によると、警察は被拘禁者が弁護士へ連絡をとることを禁じている。これは国際人権基準に反している。
アムネスティ発表国際ニュース
2011年7月9日
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