- 2011年4月13日
- 国・地域:フランス
- トピック:
アムネスティは、フランス当局が顔全体をベールで覆った2人の女性を含む複数の人びとを拘束したことを非難する。女性たちは、公の場で顔全体を覆ういかなる衣服の着用を禁じる法律に抗議していた。拘束された人びとは、警察で尋問された後、釈放されたという。
同法は4月11日に施行された。警察は、彼らがパリの中心部で無許可の抗議をおこなったために拘束したと述べた。
「フランスに暮らす女性は、宗教と表現の自由の権利を持っています。彼女たちはまた、その権利が侵害された際に、抗議する自由も持ちえているのです」とアムネスティのヨーロッパ・中央アジアプログラム部長ジョン・ダルフセインは述べた。
「この法律は、表現の自由をはじめとする人権の促進と保護を誇るフランスの顔に泥を塗るものです」
「フランスに暮らす女性たちが自らの価値観や信条、アイデンティを表現することを妨げる同法は、廃止するべきです」
アムネスティ発表国際ニュース
2011年4月11日
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