- 2011年2月18日
- 国・地域:リビア
- トピック:変革を求める中東・北アフリカ
ソーシャルネットワークで呼びかけられた「怒りの日」に、ベンガジから東に100キロほど離れた街アルバイダにおいて、政府の治安部隊がデモ隊に向かって発砲し、Nacer Miftah Gout'aniが射殺された。さらに数十人が抗議中に負傷したとみられている。
16日の衝突で少なくとも2人が射殺され、30人以上が負傷したとみられている。そのうち11人は重体であり、また弾圧によって多数の逮捕者が出ている。
「リビア当局は、抗議が始まる前にもみ消そうとしましたが、失敗したことは明らかです。 現在、彼らは抗議者たちを罰し、阻止するために、残忍な手段を用いています」と、アムネスティの中東・北アフリカ部長であるマルコム・スマートは語った。
「リビアの警察は、他の国同様、公共の安全を守る責任を負っていますが、平和的な抗議者たちに対して過度の弾圧をすることは許されません。」
「かりに抗議者たちが暴力的な手段を用いたとしても、警察は不相応または過剰な手段に訴えてはなりません。彼らは、武器は状況に応じて使用するに留め、死に至らしめる銃火器の使用は回避しなければならないのです。」
16日に殺害された2人の抗議者は、Sa'd Idriss al-Yamaniと、Khaled Ennaji Kheniferである。3人目の女性の名前は不明で、自宅の窓から抗議を見ている間に銃弾によって殺害されたと伝えられている。
未確認の報道によると、リビア全土においてこの2日間で、少なくとも12人の抗議者が殺された。その数はさらに多い可能性がある。
「リビア当局は平和的な抗議を認めるべきです」と、アムネスティのマルコム・スマートは述べた。
「リビアの警察や治安部隊は、抗議者たちを抑圧するのではなく、彼らの権利を尊重しなければなりません。 政府はこれらの武力を抑え、死者を出した、またその他の過剰な武力行使について直ちに公正な調査を行うべきです。」
アムネスティ発表国際ニュース
2011年2月17日
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