- 2010年11月30日
- 国・地域:米国
- トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
11月9日に出版された本人の回顧録、および11月8日に放送されたNBCニュースのインタビューの中で、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領は、重要度の高い拘束者に対する「水責め」、および他の手法の認可における彼個人の関与をはっきりさせた。
「国際法上、拷問に等しい行為を認可したという元大統領の告白は、米国が尋問に関する彼の承認を捜査し、それがもし立証されたならば彼を起訴するという義務をうながすのに十分たるものです」と、アムネスティの上級部長クラウディオ・コルドーネは述べた。
「彼の告白はまたしても、米国による拷問に関する、国際法上における犯罪や強制失踪への説明責任の欠如を浮き彫りにしています。」
回顧録の中でジョージ・W・ブッシュ元大統領は、「極秘プログラム」におかれた2人の拘束者のケースに焦点をあてている。
アブ・ズベイダは2002年4月から2006年9月の間、所在のわからないさまざまな場所に拘束されていた。2002年8月に彼は、溺死に近い状態まで水が使用される「水責め」を、80回以上も受けた。
ハリド・シェイク・モハメドは、2003年3月1日に拘束され、CIAの極秘拘束施設に移された。CIA監察長官の報告書によれば、同じ月に彼は183回も「水責め」にあった。
3年半もの間、所在のわからないさまざまな場所で独房監禁に入れられ、外部と隔離された状態におかれた後、ハリド・シェイク・モハメドはグアンタナモ軍収容所に移された。そこに、彼とアブ・ズベイダは、裁判もないまま、他の150人以上の収容者とともに拘禁された。
国際的に禁止されてる、拷問やその他の残酷で、非人間的、もしくは品位をおとしめる扱いなどを含む「極秘プログラム」において、ハリド・シェイク・モハメドやアブ・ズベイダが受けたのは水責めだけではない。
長時間にわたる裸体状態の強要、脅迫、寒さにさらすこと、ストレスのかかる姿勢の強要、身体への暴力、長期間の手枷足枷の使用、睡眠妨害なども行われた。
「国際法の下では、拷問に関わった人は誰しも法の裁きを受けなければなりません。ジョージ・W・ブッシュ元大統領も例外ではないのです」とクラウディオ・コルドーネは述べた。「米国が捜査をしないのであれば、他の国々が介入し、捜査を実行すべきです」。
アムネスティ発表国際ニュース
2010年11月10日
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