- 2009年10月26日
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:危機にある個人
「マクシャリプ・アウシェフの殺害を、北コーカサスの市民活動家や人権活動家に対する未解決のままの襲撃事件加えてはならない」とヨーロッパ・中央アジア部長のニコラ・ダックワースは述べた。
マクシャリプ・アウシェフの車は、10月25日、イングーシ共和国に隣接したカバルディノ・バルカル共和国の道路上で、銃弾を浴びた状態で発見された。
2007年と2008年に、マクシャリプ・アウシェフは、イングーシ共和国の当時のムラット・ジアジコフ大統領政権下における人権侵害を明らかにする抗議運動を組織することに関与していた。
彼は、2008年8月31日にIngushetia.orgの発行者、マゴメッド・エヴロエフが警察の留置中に殺害された後、数カ月の間、この反政府系のウェブサイトを引き継いで運営していた。
この期間、彼は、この活動を理由に脅迫を受け続けてきた。最近では、繰り返し彼を拉致しようとする企てがあり、2009年9月15日には治安部隊と見られるメンバーが彼が運転していた道路を封鎖し、彼を拉致しようと試みた事件もあった。
マクシャリプ・アウシェフは、ロシア連邦の人権問題に関する行政監察官の北コーカサス専門家委員会のメンバーの1人だった。
現在のイングーシ共和国大統領、ユヌス‐ベック・エフクロフは、人権団体や市民社会の組織との対話を始めており、そこで法執行機関の改革に着手したばかりであった。
「マクシャリプ・アウシェフ殺害事件に責任ある者たちを法の裁きにかけることは、この地域全体の安定にとって重要である」と、ニコラ・ダックワースは述べた。
「モスクワの連邦当局をその他の当局は、北コーカサスの民間人の生命を守る責任がある」と、ニコラ・ダックワースは述べた。「そのことなしには、この地域ですでに火の付いた導火線は、発火し、さらなる暴力と人権侵害と悲しみをもたらすであろう」
アムネスティ・インターナショナルは、マクシャリプ・アウシェフの家族と友人に哀悼の意を表する。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年10月26日
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