- 2009年10月16日
- 国・地域:ウガンダ
- トピック:国際人権法
伝えられるところによると、オマール・アル・バシル大統領は2009年10月14日に発表された声明の中で招待された。またその際、同大統領がウガンダに到着しても逮捕されたり、ICCへ引き渡されることはない、とヨウェリ・ムセべニ大統領は記者に示唆した。
「アル・バシル大統領は国際司法からの逃亡者であり、ダルフールにおける人道に対する罪と戦争犯罪の責任を問われている」と、アムネスティ・インターナショナルの国際司法プロジェクトのクリストファー・キース・ホール上級法律顧問は述べた。
「ウガンダ政府には、アル・バシル大統領がウガンダ領内に足を踏み入れることがあれば、同大統領を逮捕しICCに身柄を引き渡す義務がある」
アル・バシル大統領に対する逮捕状は、国際刑事裁判所 (ICC)によって2009年3月4日に発行された。
ウガンダは国際刑事裁判所設置規程の締約国であり、例外なくICCに協力し、逮捕状で名指しされた人物であれば誰であれ逮捕しICCに引き渡すという義務を負っている。そのような行動を取らない場合には、ICCはウガンダ政府が明らかに義務を怠ったことをICCの監督機関である締約国会議に付託することができる。
編集者向けの注:
2009年3月4日にICCが逮捕状を発行して以降、アル・バシル大統領は7カ国(エリトリア、エジブト、リビア、カタール、サウジアラビア、エチオピア、ジンバブエ)を訪問しているが、いずれもICC条約の締約国ではなかった。
アフリカ連合は本逮捕状の執行に関してICCに協力しないよう各国に要請しているが、これまでボツワナ、ブラジル、南アフリカ共和国などいくつかのICC締約国が、アル・バシル大統領が自国に入国することがあれば、自国の持つ法的義務を果たし、同大統領を逮捕すると述べている。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年10月16日
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